地熱情報研究所

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  毎日新聞2025年10月13日付朝刊社会面19ページはこう報じている。
 
 『猛暑日「最遅」記録(が出現?)』。
 
 高気圧に覆われ、上空に暖かい空気が流れ込んだ影響で、九州や中国地方を中心に12日、気温が上昇し、鹿児島県肝付町では午後1時半過ぎに35.0℃を記録し、国内での観測史上、最も遅い猛暑日となったという。
 
 これまでは、2013年10月9日に新潟県糸魚川市で35.1℃を記録したのが最も遅い猛暑日だった。気象庁によると、この他にも、中国、四国、九州などの9県32地点で10月の観測史上最高気温を記録。142地点で30℃以上の真夏日となった。⇒これらの高気温データも今年の夏が史上最高になったことの影響の一つか。
  2025年8月19日13時30分~17時、地熱研究会(GERD社主催)2025年度総会及び第1回地熱研究会にオンライン参加した(現地参加を含めて参加者122名)。
 
 初めに総会があり、順調に進み、引き続き3件の講演会に入った。
①「今後の地熱資源開発について」(経産省資源エネルギー庁資源・燃料  部政策課 目久美 大樹係長)
 
②地熱資源利活用に係る環境省の取り組みについて(環境省温泉地利用室 松岡法明専門官)
 
③「光ファイバセンシング技術の最新動向及び地熱発電(FORGE等)での実績と期待(ニューブレクス(株))岸田欣増代表取締役」
 
③は光ファイバセンシングの地熱利用に関する最新の技術解説であったがかなり専門的であったが活発な議論がなされた。①及び②は最新の地熱開発加速化における総括的な紹介を担当省を代表して説明された。当研究所代表の江原は①については、次世代地熱開発技術のクローズド・ループ方式について、外国の技術ばかりではなく、国内でもこの分野に優れた技術があり、国内技術にももっと目を向けるべきとコメントした。
②については環境省が地熱利用の加速化にもっと汗を流すべきとコメントした。
 
 加速化を実現し、国民に見える化を訴えないと、国民の関心が高まらず、担当省庁の資源エネルギー庁及び環境省自然環境局には一層の尽力を期待したい。
 毎日新聞2025年8月6日朝刊一面はこう報じている。『列島 衰えぬ猛暑 群馬・伊勢崎 史上最高41.8℃』
 
 当研究所(埼玉県狭山市)では2012年5月8日から、1m深地温の観測を継続しているが、本日8月6日24.8℃でこれまでの最高を示すとともに、連日上昇を続けている。なお、当所最寄りの気象庁観測点所沢では8月5日の最高気温40℃を記録した。なお、狭山での実測最高気温は12時50分現在39.5℃を記録した。
 
 なお、当研究所では1m深地温を2012年5月8日以来、継続観測をしているが8月6日の1m深地温は24.8℃、7日は24.9℃、8日は25.0℃、9日は25.0℃、10日は24.9℃、11日24.8℃、12日24.6℃となり、以降1日ごとに0.1℃ずつ低下した。
  毎日新聞2025年8月2日付朝刊社会面29ページは以下のように報告している。『7月の平均気温 統計史上最高』
 
 気象庁は1日、7月の日本の平均気温は平年より2.89℃高く,1898年の統計開始以降で最高だったと発表した。これまでの記録だった2024年(+2.16℃)を大きく上回った。東北日本海側と北陸の降水量?(Why降水量?)は統計がある1946年以降で7月として最小。8月も沖縄・奄美を除き平年より気温が高くなる見込みという。
 
 「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」に二重に覆われ、晴れて気温が上がりやすかった。今年は6月も統計史上最高で、夏(6月~8月)の平均気温が、過去最高だった24年を上回る可能性が出てきたという。
 
 
  毎日新聞2025年7月31日付朝刊社会面20ページは『兵庫・丹波で41.2℃ 国内最高更新』と報じた。
 
 太平洋高気圧とチベット高気圧が重なるように日本列島を覆った影響で,30日は各地で気温が上昇した。
 
 気象庁によると、兵庫県丹波市柏原(かいばら)町では41.2℃を観測し、国内で記録された最高気温を更新したという。40℃を超えたのは今季初。これまでに最も高かったのは41.1℃だった。2020年8月17日に浜松市,18年7月23日に埼玉県熊谷市で観測された。30日は各地で40
℃以上を記録したという。なお、当研究所(埼玉県狭山市)では最寄りの気象庁観測点所沢の最高気温は35.4℃であった。1m深地温の最高は
 24.3℃であった。
  毎日新聞2025年7月30日付朝刊はこう報じた。『猛暑日 過去最多322地点(全国914観測点中35.2%) 群馬・桐生39.9℃』
 
 29日は高気圧に覆われて全国的に晴れ、群馬県桐生市では39.9℃を観測した。
 
 気象庁によると、午後6時時点で全国914の観測地点のうち、35℃以上の猛暑日が322地点となり、比較できる2010年以降で最多となった。
 
 39.8℃の岐阜県郡上市や39.7℃の兵庫県西脇市など、38地点(4.2%)
で統計開始以降の最高記録となった。
 
 東京都心は36.4℃、名古屋市は38.3℃、大阪府豊中市は39.2℃、福岡県久留米市は38.1℃でいずれも今年最高。30日以降も全国的に厳しい暑さが続く見通しで、気象庁は熱中症など体調管理に注意するよう呼び掛けている。なお、当研究所では1m深地温の観測を継続しているが、最寄りにの気象庁観測点所沢の最高気温は37.9℃今年最高であった。1m深地温の最高は24.1℃であった。
 
 
  2025年7月16日(水)14:30~16:47、日本地熱協会令和7年度第2回情報連絡会にオンライン参加した。
  2025年6月10日、自然エネルギー財団主催のRE-Usersサミット2025(13:30~17:20)にオンライン参加した(会場・オンラインを含めた参加者は1400名ということであった)。この種の会議では太陽光発電に関する内容が圧倒的に多いが、今回は「地熱発電」が3回発言され、いつもより、若干多かった。他の再生可能エネルギーに比較して有利な点が少なくない地熱発電がこのような会合で、もう少し目立たないものかと忸怩たる思いがよぎった。そのためには、「地熱発電量」の増加が望まれる。 地熱発電の増加に向けて、事業者の引き続く尽力を期待したい。また、本日の「サミット」の参加者1400名中、地熱発電関係者がどのくらいの方が参加されたかが気になった。若い人の参加を特に期待したい。
  毎日新聞2025年4月23日付朝刊は『5~7月、全国で気温高く』と報じている。 気象庁は22日、5~7月の3カ月予報を発表したという。気温は全国的に平年より高くなる見通しで、早めの熱中症対策を呼び掛けている。本州付近を中心に梅雨前線の活動が活発となる時期があり、、最新の気象情報に注意が必要だという。
 
 ⇒気象庁の5~7月高温説は必ずしも、確度が高くはないようだ、はっきりした根拠が見えない。
 
⇒当研究所は埼玉県狭山市(関東平野の南西部)にありで所内の敷地で、気温、地下5㎝深、1m深地温等を毎日観測しており、観測から、「5~7月高温説」を、観測から、6月中旬ごろまでに検証してみたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 毎日新聞2025年1月16日付朝刊14版社会面18ページは『太田一也さん死去 普賢岳「ホームドクター」90歳』と報じた。  
  1990年に198年ぶりに噴火した長崎県雲仙・普賢岳の「ホームドクター」と呼ばれた、九州大の旧島原地震火山観測所(長崎県島原市、現地震火山観測研究センター)元所長で名誉教授の太田一也さんが15日、島原市内の病院で亡くなった。90歳。通夜は16日午後7時、葬儀を17日午後1時、島原市弁天町1の7118の6のマルイチ斎場。喪主は長男の祥紀(よしのり)さん。 
 長崎県旧国見町(現雲仙市)出身。九州大理学部卒業後に炭鉱会社を経て,67年に地震火山観測所の前身、火山温泉研究所に赴任し、専門外だった火山活動の観測に取り組んだ。
 90年11月から起きた普賢岳の噴火活動では、所長として火山活動観測のや監視の最前線に立ち、避難や防災に関する助言や対策に尽力した。
 地元消防団員や警察官、マスコミ関係者ら43人の犠牲者が出た91年6月3日の大火砕流の直前には、周辺住民らの避難を島原市長に求め、火砕流警戒を目的に出された初の避難勧告発令につながった。
 研究より防災対策が主となり、ヘリによる上空観測は900回に及んだ。警戒区域の設定でも提言を続けた一方、気象庁長官の私的諮問機関「火山噴火予知連絡会」(現在は終了)の情報発信を「防災責任を避けるため敵前逃亡」と批判。積極的にメディア取材に応じるなど、常駐する地元研究者として発言した。
 
 
 
  2025年1月9日(木)13:30~16:30 環境エネルギー政策研究所(ISEP)主催のウェビナー「日本の再エネ電力の再構築に向けて」に参加した(参加者数約180人).。
 ⇒このウェビナーは、最近経産省がまとめた「第7次エネルギー基本計画」が、原発・石炭火力に主体を置いたもので、現在、世界が注目する、太陽光・風力発電に蓄電池等を主とする再エネ電力市場とは全く異なったものとなっていた。ところが、日本の再エネ電力市場はそうした状況から大きく取り残されているのではないかとの問題意識から、ISEPはこのような(携帯電話と同じく、世界の流れと異なったがパパ後すかしたらパ後)日本の状況を再構築する目的で「政策・市場・技術・政治およびガバナンス」の視点からの再構築に向けて問い直す試みを意図したものである。
 
セミナー登壇者は5名で、いずれも世界の再エネ電力市場に通暁した研究者である。登壇者の氏名とタイトル概要を以下に示す。
〇「出力抑制と容量市場から見える日本の電力市場の構造的な課題と問 
  題提起」 飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所ISEP  所長)
〇「日本の市場設計の議論に欠けているもの~柔軟性と非差別性~」  
  安田 陽氏(ISEP 主任研究員/英国ストクライド大学アカデミッ 
  クビジター) 
〇「再エネ電力100%に向けた政治経済的課題」大島堅一氏(龍谷大学
  政策学部教授)
〇「日本版グリーンニューデイ―ル:環境も経済も」明日香壽川氏(東
  北大学東北アジア経済研究センター・同大学院環境科学研究科 教
       授)
〇「日本の再エネ電力とデモクラシー」佐々木寛氏(新潟国際情報大学
  国際学部)
 
 登壇者からは相互に議論がなされた。また参加者からの質問にも各登壇者からわかりやすく回答された。実に有効な議論であった。講演タイトルをみると経産省でどのような議論が欠けていたか明白である。今後ISEPから提案書が送られる。経産省は提案も含め国連への文書を作成されるのだろう。二度手間になってしまうが、本来、今回のセミナーに参加された研究者は経産省委員として初めから選抜されるべきだったのではないか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 毎日新聞2024年12月26日付朝刊14版 社会面20ページは 『「最も暑い年」2年連続 今年 平年1.64℃上回る』と報じた。 
 気象庁は25日、今年の天候まとめ(速報値)を発表し、11月までの日本の平均が、平年(1991~2020年の平均)を1.64℃上回ったと明らかにした。これまでの最高は昨年の+1.29℃で、2年連続で過去最高となることが確実になったという。
 
 気象庁の担当者は「異常な高温だったと言える」と述べたという。日本近海の海面水温も11月末時点で平年より1.46℃高かった。1908年の統計開始以降最高だった23年の+1.1℃を上回る見込み。
 
 1898年の統計開始以降、昨年までの平均気温の上位5年を2019~23年が占めており、高温に歯止めがかからない状態が続く。地球温暖化対策に加え、暑さによる健康被害などへの備えが改めて求められる。
 
 気象庁によると、温暖化で気温が底上げされていることに加え、今年は偏西風が平年より北寄りをながれるなどしたため暖かい空気に覆われやすく、夏(6~8月)が過去最高タイ、秋(9~11月)も過去最高の平均気温となった。
 
 日本の平均気温は、都市化による環境変化の影響を受けにくく、地理的な偏りがないように選んだ15地点の観測結果をもとに気象庁が算出。長期的には昨年までに100年当たり1.35℃のペースで上昇しているという。
 なお当研究所では2012年5月8日より1m深などの浅層地温(気温は最寄りの気象庁観測地点所沢の気温測定結果を活用).の観測を継続しているが、本年12月31日までの観測結果が得られた時点で集計整理し、地温との比較などをする予定である。
 
 
  2024年11月13日、15:30~17:35、エンジニアリング協会(ENAA)主催の「ENAA2024年度第4回地熱発電・熱水活用研究会」に 
 参加した(オンライン参加約70名、会場参加約30名)。講演は2件あ
 った。
(1)(北海道)南茅部地熱発電所の概要  オリックス株式会社 環
    境エネルギー本部 事業開発部 永石 滉樹氏
    熱水量は多いが、温度が比較的低い(188℃)貯留層をダウ
    ンホールでくみ上げ、発電に使用する、賢い地熱資源利用が試 
    みられた(6500kW)
(2)地熱開発加速化に向けたJOGMECの新たなチャレンジ 
          JOGMEC  特別参与 西川信康氏
          政府と民間企業の間に立ち、国家的視野から、日本の地熱開発を
   促進する姿勢に期待したい。
 
  毎日新聞2024年11月12日付朝刊は『2015~24年「最も暑い10年」』と報じている。
 世界気象機関(WMO)は11日、今年の気候についての暫定的な報告書で、今年の世界の平均気温は観測史上最も高く2015~24年は観測記録のある175年間で「最も暑い10年になる」との見通しを示した。
 報告書は、アゼルバイジャン・バクーで同日開幕した国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)に合わせて公表された。WMOによると、主要な温室効果ガス、二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度は23年に420ppmで過去最高を示した。これまでの観測結果から、今年の濃度は23年を上回る見通しだと言う。
 温暖化に加え、太平洋赤道域東部の海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」の影響で、今年1~9月の気温は産業革命前の水準より,1.54℃高かった。WMOはこうした結果から、一時的に1.5℃を上回り、観測史上最も暑い1年になるとしている。21年に英グラスゴーで開催されたCOP26では、気温上昇を1.5℃に抑えることを事実上の世界共通目標にすることに合意した。温暖化の程度を判断するには、長期的な気温の状態を見る必要があり、WHOは、現状は産業革命前より、約1.3℃高い状態にあるとしている。
 WMOのサウロ事務局長は「月、年単位で1.5℃を超えても、目標が達成できなかったとは言えない。だが、1.5℃を下回ろうと上回ろうと、温暖化が進むごとに異常気象は増える。早急に温室効果ガス排出を減らす必要がある」と対策強化を呼び掛けたという。
 
 
 2024年11月11日13:30~16:50、地熱技術開発株式会社主催の2024年度第2回地熱研究会にオンライン参加した。以下の3つの講演があった。
【1】葛根田地域における超臨界地熱資源の評価 浅沼 宏氏(産総研 
   再生可能エネルギー研究センター 副研究センター長)
   地下資源調査も終わり、いよいよ検証用の井戸の掘削が今後掘削 
   される。予想通りの超臨界資源が発見されるか興味津々である。
【2】発電設備利用率向上に向けたスケールモニタリングとAI利に関す
   る活用に技術開発 渡邊英樹氏(九電産業(株)環境部 地熱グ
   ループ グルー部長 英樹氏)
   長きにわたって地熱発電運転で悩まされてきた「スケール問題の
   化学的学的観点だけでなく、AIを活用した新しい観点からの解決
   の試み。
【3】ケニア地熱開発の取り組み  地熱技術開発株式会社 探査部  
   研究主幹 大久保泰邦氏)
   地質環境・社会環境・国情等が日本とは全く異なった中で、現在 
   世界第5位の地熱発電大国、やがて3位に迫るのではないかと期
   待される躍進のカギは何か。日本が見習うことも少なくないので
   はないか。
   
 
  毎日新聞2024年11月8日付朝刊は『産業革命前より、1.5℃以上 上昇  
  今年の気温、過去最高確実』と報じている。
 欧州の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)は7  
  日、今年の世界の平均気温が観測史上最高だった2023年を上回り、 
  産業革命前の水準より1.5℃以上高くなるのはほぼ確実だと発表し 
  た。年平均で1.5℃を超えるのは初めてだという。
 国際社会は、世界の気温上昇幅を産業革命前から1.5℃に抑えるという 
  共通目標を掲げる。24年の気温だけで達成の可否を判断することは 
  できないが、温暖化の加速で目標達成は極めて厳しい状況だ。
  C3Sによると、 今年1~10月の世界の平均気温は,1991~20年
  平均より0.71℃高く,23年の同時期を0.16℃上回った。23年は産業
  革命前より1.48℃高く、 観測史上最高だったが、10月までの分析
  結果から、今年は23年の年平均上回って過去最高を更新するのはほ
  ぼ確実という。C3Sは「産業 革命前より、1.55℃以上高くなる可
  能性が高いとしている」。
 11日開幕のCOP29は、早期の温暖化対策強化や対策のための資金調達
  の方向性が焦点になる。C3Sのサマンサ・バージェス副所長は「世
  界の気温の記録において極めて重大な出来事だ。COP29に向けて、
  これを対策強化の契機だ」としている。 
 
 2024年10月18日(金)14:00~18:00  JCI(Japan Climate Initiative  日本気候変動イニシアティブ)主催の「気候変動アクション日本サミット」にオンライン参加した(現地開催もある)。現地参加者約500人、オンライン参加者約1000人、計約1500人であった。講師にEU、米国からの気候変動専門家の参加もあり、彼らは日本の経産省のエネルギー第7次基本計画に関する委員会の議論状況もよく把握しているようであった。日本の脱炭素計画が1.5 ℃基準をクリア―するものになるか注目している。直接的な批判よりも、日本が世界の脱炭素化のリーダーとなって、世界をけん引してほしいとの希望を述べていた。
 経産省委員会の脱炭素化の議論では、残念ながら、世界の常識は日本では非常識、日本の常識は世界ではの非常識となっているようだ。
 実は世界は、日本は昨年のG7では、議長国であり、その意味を含めて、EU、米国は日本に期待している。
 経産省よ、世界の脱炭素化の流れを十分理解し、世界に恥ずかしくない、世界をリードする「日本案NDC」を策定してほしいものである。なお、会議全体は3セッションで構成され、1.5℃を実現するための広範囲の事項が議論された。後程、JCIから概要や資料が公開されるが、その時には改めて紹介したい。来年2月までにには、1.5℃を実現するための国の具体的約束(NDC)を提出しなければならない。経産省は世界の目に十分答えられるものができるか。世界の目が注目している。世界の流れに反するものであれば、日本は国際的に孤立するであろう。
 
  2024年10月16日(水)14:30~16:30(実際は16:43)日本地熱協会令和6年度 第4回情報連絡会にオンライン参加した(会議自体はハイブリッド)。 
 プログラムは、主催者満田信一地熱協会会長あいさつに続き、「今後の地熱開発に関する政策」について以下の5課題があった。
 (1)地熱発電の導入促進に向けた経済産業省の取り組みについて  
    経産省  エネ庁資源・燃料部政策課 係長 目久美大樹係長 
   (発表者は小泉室長? )⇒最近の熱抽出技術に関して、米国か 
    らの輸入技術「ループ方式」を紹介していたが、 質問時間に
    日本には1970年代後半に「同軸熱交換器方式」という優れた方 
    式(目久美氏はスライドには項目として入れていたが、その具 
    体的内容よく知らないようであった)が,1000m級の井戸を用い
    た野外実験でも実証されており、外国からの導入だけではな
    く、優れた国産方式に注目すべきと進言した(当研究所代表江
    原幸雄)。 
 (2)森林における規制について
    農水省 林野庁 森林整備部 治山課 長岡達己 山地防災緊 
    急対策官 
 (3)地域共生型地熱利活用に向けた環境省の取り組みについて
    環境省 自然環境局 温泉地保護利用推進室 温泉・地熱資源 
    保護利用 野玉悠葵専門官
 (4)試掘版保安林解除関連
    日本地熱協会 林野部 阿島秀司 部会長
 (5)9月現地視察報告(安比、松尾八幡平、松川地熱発電所)
    日本地熱協会 宮崎 武志事務局長補佐
  最後に、森田誠也 運営委員長および正面順久事務局長による運営
  委員会・専門報告があった。 
 2024年10月3日(木)17:00~19:00  自然エネルギー財団主催のセミナー『エネルギー基本計画の論点 脱炭素の道を示せるのか』に参加した。本セミナーでは現在国によって進められている「新たなエネルギー基本計画と温室効果ガス削減目標(NDC)の策定」が気候危機回避に必要な速度で排出削減をできるかが議論されているが実現できるか、また、脱炭素とともに日本の産業と社会を支えるための必要なエネルギーを安価かつ安定的に確保できるかという2つの論点に焦点が当てられている。
 今回のセミナーでは、国際大学学長の橘川武郎氏、東京大学未来ビジョン研究センターの高村ゆかり氏を迎え、エネルギー政策の方向について基調講演があった。それに続く「パネルデスカッション」では日本経済新聞編集委員安藤淳氏をモデレーターとし、橘川、高村氏に、自然エネルギー財団の大野輝之常務理事が加わり、目指すべきエネルギー基本計画の在り方について率直の意見交換が行われた。現在行われている国の会議では、委員の大半が原発推進派であり、議論が偏っており、あたかも「日本の常識は世界の非常識」そのものであるような状況らしい。正しい議論を行うためには、委員の変更が必要だが既に議論が進行しており、委員の変更は難しい。そのような中で、国民レベルでそれに対抗するためには、今回の様な意見表明の場を多く作ったり、多くの国民がパブコメで意見表明するなど、国民が意見表明の一層の努力が必要なようだ。繰り返す。エネルギー基本計画の現在の様相は『日本の常識は世界の非常識』であることを忘れないことだ。そのための活動が必要だということだ。
 
2024年10月3日(木)10:00~12:30 特定非営利活動法人「 環境エネルギー政策研究所(ISEP)」主催のオンラインZoomウェビナー(衆議院第一議員会館第5会議室)『再エネ100%社会のリアル~オーストアリア視察報告と第7次エネ基への提言』に参加した。
 再エネ0%から17年で74%を越え、3年後には100%達成を公約する南オーストリアア州を中心に、オーストラリアの再エネの実態や電力市場・政策・コミュニティなどを今年9月に研究者チームで視察した結果をもとに開催されたものである。
 開会の挨拶が、オーストラリア大使館代表、南オーストラリア州駐日代表、衆議院議員 但馬 要氏よりあった。引き続き、ISEP 飯田哲也所長より報告全体の説明があり、その後、所長からの紹介と各登壇者から視察報告と提言があった。明日香 壽川氏(東北大学東北アジア研究センター教授)、歌川 学氏(産総研持続可能システム主任研究員)、大島 堅一氏(龍谷大学政策学部教授)、佐々木 寛氏(新潟国際情報学部教授)、高橋 洋氏(法政大学社会学部教授)、古屋 将太氏(ISEP研究員)であった。各氏とも、南オーストラリア州の急速な太陽光発電・風力発電と蓄電池の組み合わせによる成果であることに、驚きを感じたようだ。発端は、2度のブラックアウトによる州の電力危機感と、地域住民に対する十分な説明にあったようだ。当初は草の根運動として始まったようだが州側も科学的根拠に基づいて住民に丁寧に説明を続けたようだ。住民も自ら学び積極的に応じたようだ。これらの発電所が「コミュニティエネルギー」と呼ばれる所以である。これまでの実績として、太陽光発電のみ23件。太陽光発電+蓄電池(144件)、蓄電池のみ(320件)と蓄電池が重要な役割を果たしているのが驚きだった。日本では蓄電池は高い(科学的根拠なし)という誤った一言でストップするのが関の山。しかし実際には、太陽光発電と蓄電池を設置した住民は多くの収入も得ているようだ。これが好循環に貢献しているようだ。
 世界初の系統用蓄電池を2,017年に導入して世界の系統蓄電池の爆発的な成長の起点となり、また屋根置き太陽光と分散型電池によるVPP(仮想発電所)の実用化でも世界最先端に立つ同州の視察報告とともに、日本で議論されている第7次エネルギー基本計画への提言も行われた。
 石炭にも天然ガスにもウランにも恵まれているオーストラリアがこれらを開発輸出することに注目することなく、住民が収入を受けることで、喜んで太陽光「発電+蓄電池システム」を導入する姿が目に見えるようだ。住民がこのシステムを理解し、積極的に関与することは、素晴らしい経験である。日本でも、十分検討し、見習う必要があるだろう。国家レベルのエネルギー基本計画も見習う必要がある。
 毎日新聞2024年9月19日付朝刊は『まだ猛暑日』と報じている。日本列島は18日、関東から九州にかけての広い範囲が高気圧に覆われて気温が上昇し、東京都心と名古屋市で最も遅い猛暑日(最高気温35℃以上)となった。これまで最も遅かったのは東京都心が1942年9月12日、名古屋市は2023年9月16日だった。
 気象庁によると、東京都心の最高気温は35.1℃、名古屋市が36.4℃だった。最も暑かったのは京都府舞鶴市の37.9℃で、全国914地点中132地点(14.4%)が猛暑日となった。
 東京都内は午後も厳しい暑さとなり、渋谷区のスクランブル交差点前では、午後1時半ごろ、日傘やサングラスで日差しを遮ろうとする人たちの姿が見られた。
 なお、当研究所のある埼玉県狭山市ではミカンの木の木陰の地上1.5mで、12時37分,35.7℃、最寄りの気象庁観測地点所沢でのこの日の最高気温は36.5℃、日平均1m深地温は25.9℃で、地下1m深の方が約10℃低かった。
 
 
 2024年9月17日(火)15:30~17:35 エンジニアリング協会主催の「2024年度 第3回 地熱発電・熱水活用研究会」にオンライン参加した。
 講演は2題あり、第1部 貯留層トレーサー試験の基礎(地熱エンジニアリング(株)探査部 福田大輔氏),第2部 新エネルギー財団と地熱推進の提言(一財 新エネルギー財団 地熱部長 伏見隆夫氏)。第一部では専門分野外の人にもわかりやすい説明であった。第二部では、普段はわかりにくい財団の幅広い活動が紹介されるとともに、地熱関係者が積極的に「新エネ大賞」に応募することが重要と感じた。
 毎日新聞2024年9月16日付朝刊は『19日にかけて気温高い状態 東日本と西日本』と報じている。気象庁は15日、東日本と西日本では19日にかけて気温が高い状態が続くとして、熱中症など健康管理に注意するよう呼びかけたという。
 高気圧に覆われて晴れる日や暖かい空気が流れ込む日があり、最高気温が35℃以上の猛暑日になるところがあるとしている。日本列島は3連休の中日となる15日も残暑が続いた。
 各地の最高気温は、福岡県朝倉市で38.2℃となった他、埼玉県鳩山町で36.9℃など、全国914の観測地点のうち70地点で猛暑日を観測。27地点で9月の最高気温を記録した。東京都心は34.4℃で12日連続の真夏日となった。
 気象庁による天気予報も近年は当たるようになってきているが、それも4日以内の予想に限られていたようだが、19日は、ちょうど4日後にあたるが、果たして多くの地域で猛暑日が観測されるか? 残暑に苦しむ心情としては、秋が早く感じられることを期待したいところだ。
 毎日新聞2024年9月15日付朝刊は『残暑 各地で猛暑日』と報じた。
 日本列島は14日、関東から九州の広い範囲で高気圧に覆われて気温が上昇し、厳しい残暑が続いた。
 気象庁によると、午後4時時点で14日の気温で全国で最も高かったのは、長崎県南島原市で37.8℃を記録。このほか佐賀県嬉野市で37.3℃、兵庫県豊岡市で37.0℃、福岡県太宰府市で36.9℃を観測するなど各地で猛暑日となった  。
   全国で914地点ある観測点のうち、30℃以上を観測したのは542地点(59.3%)に上がった。なお、当研究所(埼玉県狭山市)の最寄りの気象庁観測点所沢では34.7℃であった。
 東京都内では練馬区35.2℃、府中市で34.8℃まで気温が上がったほか、都心(千代田区)も34.5℃となった。都心で15日以降に35℃以上を観測すれば、史上で最も遅い猛暑日になる。現時点で最も遅い観測日は、1942年(9月12日)となっている。
 毎日新聞2024年9月3日付朝刊はこう報じている。『2年連続 最も暑い夏 気象庁「温暖化が底上げ」 猛暑日 最多8821地点』
 気象庁は2日、今夏(6~8月)の全国平均気温が平年より1.76℃高く、1898年の統計開始以来最高だった2023年と並び、1位タイとなったと発表した。
 気象庁異常気象分析検討会会長の中村尚・東京大教授は同日の記者会見で「昨年の高温を上回る地域もあった。今年の暑さも異常気象と呼んで差し支えない」と述べた。特に7月の高温は地球温暖化がなければほぼ起こり得なかったと推定されるという。
2024年8月6日、13:30~16:50、GERD主催の2024年第1回地熱研究会にオンライン参加した。講演は以下の3題であった。①「地熱開発技術の動向および地熱井掘削における自主保安指針改定の経緯」JOGMEC再生可能エネルギー事業本部 地熱事業部長 長江 晋氏,②「九重地域超臨界地熱資源評価」九州大学工学研究院地球工学部門 地球工学講座 准教授 西島 潤氏、③「安比地熱発電所の開発経緯」三菱マテリアル(株)再生可能エネルギー事業部 事業部長補佐 有木和春氏。
 
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