『米政治リスク浮彫り 国債格下げ 東証は大幅下げ』 毎日新聞8月3日付朝刊はこう報じている。格付け大手のフィッチ・レーティングスが米国債の信用格付けを引き下げたのは(AAAからAA+へ)、歳出拡大で米財政が悪化しているうえ、債務を巡る政治リスクの懸念を払拭できないためだ。・・・ただ、米政権からはこれに批判はあるが、大手格付け3社のうち2社が米国債を最高位から格下げしたことになり、影響は小さくないようだ。一方、2日の東京市場では日経平均の下げ幅が今年最大となるなど動揺が広がった(⇒「アメリカがくしゃみをすると、日本は風邪をひく」 の一例か)。・・・・・野村総研の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「債務上限を巡る米国での政治混乱が世界の金融市場を揺るがしてきた。その責任に加え、バイデン政権に財政の緊縮を促すという観点からも、フィッチの格下げは評価できる面がある」としている。