『46都道府県で増加 コロナ専門家組織「注視が必要」』 毎日新聞7月8日付朝刊はこう報じている。厚労省に新型コロナウィルス感染対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆宇・国立感染症研究所所長)の会合が7日開かれた。感染者数は5類移行後に7週連続で増加し、46都道府県で前週より増加傾向になった。加藤厚労相は特に感染拡大が続く沖縄について「5類移行前とは単純には比較できないものの、前回の感染拡大のピークを超える感染状況となっている」との見解を示したという。全国約5000点の定点医療機関から報告された患者数は、6月26日~7月2日の1週間で1医療機関当り7.24人と、前週の1.18倍に増加。昨年10月17~23日の参考値と同程度で、この時の1日の感染者数は全国で計1万5400~4万3596人だった。沖縄は前週に比べ1.23倍の48.39人と全国で突出している。会合では、沖縄県内では「新型コロナ感染者ケアステーション」を設置し、ワクチン接種を呼び掛けているなどの対応策が報告された。要因について脇田座長は気温が上がっているため、密閉した空間に人が集まる機会が多くなることや、免疫の減衰などを挙げ「西日本の方で増加傾向が継続しているので、今後も注視する必要がある」と述べたという。